培養肉の実用化と安全性に対する考え

もぐ

培養肉って言葉、聞いたことある?

ゴン

培養肉?
聞いたことないけど、あんまり食べたくないかも。。。(汗)

もぐ

言葉だけ聞くと少し危なそうなイメージがあるけど、将来の食糧事情を大きく変える可能性がある技術なんだよ!

もぐ

この記事では、最近注目の培養肉について、メリットやデメリット、安全性について考えていくよ!

記事の信頼性

この記事は、保健所の食品衛生監視員として働いた後、食品工場の品質管理部で働いている薬剤師が、培養肉について考えたことをまとめていきます。

目次

培養肉とは

培養肉とは、動物から筋肉の細胞を抽出し、培養液のなかで培養して作る肉のことです。

もぐ

培養肉については、近年注目を集めており、定期的にニュース記事にも取り上げられています。

ペットフード用にネズミ肉まで培養!

動物から細胞を抽出し、その細胞を培養して作る培養肉の研究が世界各地で進められている。

 オランダ・マーストリヒト大学のマーク・ポスト教授が米グーグルの共同創業者、セルゲイ・ブリン氏の資金拠出を基に培養肉のビーフバーガーを作成、公開試食会を実施したのは2013年のこと。以来、世界中で培養肉の開発が進められている。

 その理由は明白だ。培養肉技術を使えば、一匹の個体から、その個体を殺すことなく、わずかに細胞を取ってくるだけで大量に食肉が生産できるため、世界の人口増に伴う食糧難への対応、畜産が排出する膨大な温室効果ガスの削減、各国の食料安全保障対策など、さまざまな面でメリットを享受できる。

 実際に商品が市場に出ていないため、市場規模を算出するのは困難だが、各国の安全基準を作り、それを満たす培養肉が発売されれば、先に述べたメリットがあるため、市場は急速に拡大するだろう。

 筆者はシード・プランニングの研究員として、細胞培養肉の現状と将来展望について調査している。そこで、培養肉をめぐる開発の状況についてまとめようと思う。

引用元:JBpress(全文はこちら

培養肉の作り方

STEP
牛などの動物から、筋肉の組織を取り出し、筋細胞を抽出する。
もぐ

最近では、牛や豚などの家畜だけではなく、チョウザメなどの魚類の肉の培養も研究されているそうです。

STEP
抽出した筋細胞を牛胎児血清(FBS)などの培養液で培養し、筋細胞を増殖させる。
ゴン

培養液には、細胞が増殖するのに必要な栄養や成分が含まれているよ

STEP
増殖した筋細胞を、実際の食肉の大きさや食感に近づけるためにさまざまな加工を施す。
もぐ

細胞を培養するだけだと、ただの肉の塊になってしまいます。
脂分を調整したり、噛んだ時の硬さなどを実物の肉に近づけます。

培養肉の実用化

現在、アメリカやシンガポールの企業が、培養肉の研究をリードしており、実用化もそう遠くはないと思われます。

日本においても、日清食品株式会社と東京大学が共同で開発を行うなど、世界中で競争が行われています。

しかし、人工的に製造された『肉』を食べることに抵抗を持ったり、安全性に疑問を持つ消費者の方もおられます。

そのため、実用化に向けて、多くの企業の研究者は、国が安全性について見解を示したり、ガイドラインを示すことが不可欠だと考えています。

ゴン

新しい技術が取り入れられた食品は抵抗感が強いねえ笑

もぐ

どうやって生活の中に浸透させていくかが鍵だよね!

培養肉のメリット

①食糧問題の解決

培養肉の技術では、ほんの少しの細胞から、膨大な肉の塊が得られるそうです。

そのため、培養環境さえ整えば、植物の栽培よりも安定して食糧を確保することができ、人口増加に伴う食糧不足の解決が期待されます。

②動物愛護

培養肉は、動物を殺す事なく、細胞を抽出することにより得ることができますので、無用な殺生を減らすことが出来ます。

そのため、動物愛護の観点からも、培養肉は期待できます。

③環境保護

家畜から放出されるメタンガスにより、地球の温暖化が進んでいると言われています。

培養肉に切り替えることで、家畜の数を減らすことができ、メタンガスの放出量を抑えられ、環境の保護に繋がることが期待されます。

培養肉のデメリット

培養肉が実用化されて生じるデメリットとして考えられるのは、畜産業の衰退です。

食感などが高級ブランド肉と遜色ないものが出来上がり、安全性も確保され、値段も安価であれば、消費者の多くは培養肉を選ぶことになるでしょう。

培養肉の安全性

培養肉の安全性については、私は次のように考えています。

まず、培養肉の元となる細胞は、動物由来なので、普段私たちが食べている肉と変わりませんので、安全性に問題はないと考えます。

次に、細胞を培養することについては、おそらく安全性に問題はないだろうと考えます。

なぜなら、遺伝子組換えなどの技術が応用されている訳ではなく、単に細胞を増やしているだけだからです。

ただし、細胞は分裂するときに、細胞内の核も分裂しますが、核が分裂するときに、稀に遺伝子レベルで変異が生じる可能性があります。

このリスクをどこまで抑えられるかが安全に培養肉を食べられるかどうかのポイントとなると思います。

最後に、食感を整える加工ですが、どのような手法がとられるか判明するまでは、安全かどうか、なんとも言えません。なぜなら、薬剤が使われるかもしれませんし、圧力や加熱による物理的な処理にとどまるかもしれないからです。

最後に

現時点では、培養肉は安全と言い切ることはできませんが、さまざまなメリットがあるため、その実用化を待ち望む声が多数あります。

私もその一人です。

培養肉がどのようなものとして販売されるのか想像しながら、培養肉の実用化を楽しみに待っていようと思います。

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