
食品の消費期限と賞味期限ってどうやって使い分けされてるの?



簡単に説明すると、期限が短いものが消費期限で、期限が長いものが賞味期限だよ!



それじゃあ、期限の長さはどうやって設定しているんだろう?



多くの場合はいろいろな実験をして安全に食べられる期間や、美味しく食べられる期間を決定しているよ!
それじゃあ、この記事で賞味期限と消費期限の違い、設定の方法について解説するね!
この記事を読めば消費期限と賞味期限について理解ができるようになります!



消費期限と賞味期限は、食品を安全に食べるために非常に重要な情報ですので、正しく理解しましょう!
この記事は、保健所で食品衛生監視員として働いた後、食品工場の品質管理部で働いている薬剤師が、食品表示の中で、消費期限と賞味期限の違い、さらに設定方法についてまとめました。
消費期限とは
その食品を安全に食べることが出来る期限を指します。
品質の劣化が著しい食品に対して、消費期限が用いられます。
原則として、食品への表示は、『年月日』で表示されます。
消費期限を表示する食品の例
弁当、そうざい、生菓子、食肉、魚介類など
賞味期限とは
その食品を美味しく食べることが出来る期限を指します。
比較的、期限が長い食品に使用されます。
製造日や加工日から3ヶ月以内に期限を迎えるものは『年月日』で、3ヶ月以上期限のあるものは『年月日あるいは、年月』で表示されます。



『年月』しか書いてない食品は表示違反かと思ったけど、期限が3か月以上のものは『年月』表示で大丈夫なんだね!
賞味期限を表示する食品の例
スナック菓子、缶詰、調味料、レトルト食品など
消費期限や賞味期限の設定の仕方
期限の設定は誰が行う?
その食品のことを一番知っているものが設定を行います。
つまり、原則として、食品の製造者や加工者、輸入者が賞味期限あるいは消費期限の設定を行います。
期限の根拠はどうやって決める?
科学的・合理的な根拠に基づいて期限を決定します。
具体的には、微生物試験、理化学試験、官能試験等を行い、それに加えて、これまでの経験により、期限は決定されます。
消費期限や賞味期限の表示例
食品への消費期限や賞味期限の日付の表示例は次のとおりです。
『2021年12月31日』、『2021.12.31』、『2021 12 31』、『2021.12』(期限まで3ヶ月以上の場合) など
不適切な表示例
①年月日の順に表示されていない
『31.12.2021』、『BEST BEFORE 30 APR 2022』など



輸入食品の表示をそのままにしていると違反となることが多いです。
②一括表示内に期限を記載しない場合、どこに記載されているか明確でない
『別途記載』、『欄外記載』など



別途表記する場合は、表記する場所を明確にしなければなりません。


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