
今日の晩御飯はステーキだ!レア焼きで食べるぞー!



ちょっと待って!加熱が不十分だと食中毒を起こす危険性があるよ!



本当にー?お店とかでもレア焼きのステーキが出てくるよ?



お店で出されているからといって安全ではありません。
お肉にはどのような危険性があって、どのようにすれば安全かを知っておく必要があります。



お肉はしっかり焼かないとダメってこと?具体的にどれぐらい焼けばいいんだろう?



それじゃあ、この記事でお肉に潜む危険性と、どうすれば安全に食べられるかをまとめます!
この記事は、保健所で食品衛生監視員として働いた後、食品工場の食品管理部で働いている薬剤師が、お肉の安全な食べ方についてまとめました。
お肉を原因とする食中毒
お肉を、生や、加熱不十分な状態で食べると食中毒を起こす可能性があります。
鶏肉を原因とする食中毒
鶏肉を生(刺身)で食べたり、加熱不十分(たたき)で食べたことによる、カンピロバクター食中毒が多発しています。
カンピロバクター食中毒は、全国で最も多く発生している食中毒です。



生食用の鶏肉は流通していないので、お店で出されている鶏の刺身やたたきは『加熱用』のものを使っています。
カンピロバクター食中毒について、詳しくは次の記事も読んでみてください!


主に牛肉を原因とする食中毒
牛肉を生食することにより、腸管出血性大腸菌O157にかかる恐れがあります。
O157は、重症化しやすく、特に子供の場合は命に関わることもあります。
実際、O157を原因として死亡した事例もたくさんあり、非常に怖い食中毒菌です。



O157が原因で死者が数名出た、焼肉屋での食中毒事件があったね。。。
お肉の加熱の目安
お肉は、中心温度が75度で1分間以上加熱すれば、安全に食べることができます。



時間は測れるけど、中心温度は家では測りにくいよね(汗)



そんなときは、お肉の赤身がなくなるまで加熱してもらえたら大丈夫です!
それから、ハンバーグとかだと、肉汁が透明になったら十分加熱できた目安です。
加熱以外に注意すること
お肉を安全に食べるためには、加熱以外にも注意しなければならないことがあります。
調理器具はしっかり洗浄消毒
お肉を切った包丁やまな板には、食中毒菌が移っています。
お肉を切った包丁やまな板は、洗剤とスポンジでしっかり洗浄した後、熱湯や漂白剤、アルコールで消毒しましょう。



アルコール消毒するときは、水気をしっかり拭いてから、しましょう!水気が残っていると消毒効果が落ちてしまいます!
生肉を触ったお箸で食べない
生肉を触ったお箸は、食中毒菌に汚染されている可能性があります。
焼肉やしゃぶしゃぶで、生肉を触るお箸は専用にしましょう。
まとめ
この記事では、お肉を原因とする食中毒と、その予防方法についてまとめました。
お肉は少しレア焼きの方が、柔らかいため、美味しく食べられますが、安全に食べることの方が大切です。
特に、子供や高齢者は抵抗力が弱いので、お肉を生や加熱不十分で食べさせないように注意しましょう。
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